透明人間 (1978年) (ハヤカワ文庫―SF H.G.ウエルズ傑作集〈3〉)

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 古来からの人間の願望だった透明人間になった科学者のお話。

 主人公の透明人間になりならがらも、透明になって初めて分かる苦労に苦しめられながら、自分の超短気で攻撃的な性格(←本当にどうにかしなさいよ・・・。と呆れるレベル)から起こしてしまった事件により他の人々から逃げる話。

 透明人間については世間一般つっこみは沢山あるけど(どれだけ人々が、このことを考えているかの証拠)、それらを飲み込んで娯楽小説として面白かった。主人公がもっと理知的で短絡的な性格じゃなければ違っただろうなぁ。
 「透明になることで情報も含め、だいたいの”物”は入手できる。しかしそれを他者に提示し使用できなければ全く意味がない」という事は深い。「皆が僕に干渉しないで欲しいが、でも僕個人を認めて欲しい」みたいな現代的欲求にも触れる感じ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: SF
感想投稿日 : 2010年7月3日
読了日 : 2010年7月3日
本棚登録日 : 2010年7月3日

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