映画を見たことがあり、本でも読んでみたいと思って本作を手に取った。
内容は映画とほぼ同じで、四つの話が入っていて、連作短編となっている。
どの話も切なくて、最後には少し涙する温かい物語だ。喫茶店が舞台なのだが、ある席に座ると過去に戻ることができ、訪れた人達はそれぞれ後悔したことをやり直そうと過去にもどろうとする、、、
私が一番好きなのは、平井の話だ。最後の方で、平井が喫茶店のメンバーに宛てたメールでのセリフ「、、、だから、生きている私のこれからの生き方が、あの子の『生まれてきた意味』を創るんじゃないかな?、、」が心に残っている。平井の話を通して、自分が生きている意味について、ただ生きているのではなく、他人によって生かされている部分も少なからずあるんだよなと気づかされたし、人間いつ死ぬか分からないから、生きていることって素晴らしいなと思えた。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年12月4日
- 読了日 : 2021年12月4日
- 本棚登録日 : 2021年12月4日
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