これは罪を犯した少年の父親が主人公、フィクションでこの設定は読む方も難しい。子供は時に残酷だけれど、それは時に大人の責任逃れの為の言い訳なのかもしれない。
そして、単行本化に伴い加筆された第三章。この第三章があることでよりこの本の内容を重くしているし、本の価値を上げている。
それと、本著の感想って訳ではないのですが、、、
薬丸さんはとにかく人間という生き物の描き方が凄まじく上手いな...初めて感じる人間としての欲を自分の決して消えない過去の為に抑え込み、他人に迷惑をかけてはならないと、他人から避けられることを選ぶしかない人達の描写が素晴らし過ぎやしませんか。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2018年9月22日
- 読了日 : 2018年9月18日
- 本棚登録日 : 2018年9月18日
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