風神の手に通ずるものがあったなあ。
小説でしか出来ないことをやると道尾さんはずっと仰っているけれど、それの使い方、表現が本当に上手い、格好良い。人間の頭の中や想像、幻想って映像化するとどうしても現実味がなくなってしまう。でも頭の中のことって一人一人違うし嘘のようだけれど、その人の中では事実として存在していて、だからこそみんなそれに悩まされるんよな。良くも悪くも人間は思い込みでどうにでもなってしまうし、それが生み出す齟齬が道尾さんの醍醐味だけれど、今回は主人公達に幸せが訪れて欲しいと思った。
ただ結末を良くなるであろう兆しで、あくまで兆しで終わるあたりがね、もうねなんとも...道尾さんは離してくれませんね!
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- 感想投稿日 : 2018年9月21日
- 読了日 : 2018年9月18日
- 本棚登録日 : 2018年9月18日
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