おじさんに掛金らしい掛金は誠実さしか残されていないことが分かるし、善良さと知性はトレードオフなので、主人公の不快指数がえげつない。久々に嫌悪感がヤバいフィクションにぶち当たってアガった。

このマンガがケッコー売れてる事実はマジで恐ろしい。

チェーン店の店員と客という卑近すぎるシチュエーション(いくら貧しかろうとも不可避めいたそれ)にしかもはや人心のささやかな交流、希望の契機を見出せない。本当に追い詰められてますね。

2023年8月26日

読書状況 読み終わった [2023年8月26日]

冒頭、葉を「ジャリジャリ」と食むいも虫の描写からすでにうれしい。「ぐおーっ」と「ヒュー」、鼾の擬音の繊細な使い分けでのみ表現される魂の所在。現実と夢幻の境がまだまだ揺るがせであった中世にて、手つきの細やかさが何よりものを言う。

2023年3月28日

読書状況 読み終わった [2023年3月28日]

マジのつまらなさ

2023年3月26日

読書状況 読み終わった [2023年3月26日]

雨と林檎

2023年3月26日

読書状況 読み終わった [2023年3月26日]

何も起きないマンガはドシドシ出版されるべきだがそれはそれとしてつまらない。劣化『花束みたいな恋をした』。

2023年3月26日

読書状況 読み終わった [2023年3月26日]

傑作!充実の短編集。「ディーン」胸に迫るサディストの孤独。結末はやや拍子抜け。「クラスメイト」これがとにかく素晴らしかった!クリアカットな加害者心理の屈折。行くとこまで行く暴力に関心のある向きは必読。「アイ、セイ」普遍的にひらかれゆくセフレから始まる関係。

2023年3月26日

読書状況 読み終わった [2023年3月26日]

開幕1ページ目からマンガが過ぎるハイテンション作劇。攻め志望のスパダリと拮抗する相手役の男のキャラ付けは、バックボーンすらまともに用意しない潔さで異様な境地に。少なくとも既視感は全く覚えない。デカくてかわいいマスキュリニティに萌えるということ。初見のプレイ(正常位の姿勢で片方が竿をまとめて握り、もう片方が腰を動かす)も。

2023年3月26日

読書状況 読み終わった [2023年3月26日]

コテコテの真情

2023年3月26日

読書状況 読み終わった [2023年3月26日]

男性サキュバスが想い人の出張ホストに風俗業を斡旋される話。ただ純愛テイストは最後まで維持され独特の読み味。出張ホストはプロデューサー気質でもあり、その彼の視点を通して発見される男性身体のディテールに、確かな描写力も相まって官能が宿っている。全体的に可愛い。

2023年3月26日

読書状況 読み終わった [2023年3月26日]

最終話に『ウルトラヘヴン)の非凡さを思ったり。

2023年1月3日

読書状況 読み終わった [2023年1月3日]

カップルのビジュアルがツボだった。

2023年1月3日

読書状況 読み終わった [2023年1月3日]

最終巻、10年近く追っていたマンガの完結は感慨もひとしお。男男女の政治性の決着に細やかな配慮がみられた。最終回はそれとして、番外編の構成力こそ作者の真骨頂の感がある。ずっと面白かった。誰もこのタイミングで某バスケマンガに関する件を蒸し返したりしていないのは(そうだよね?)(あちらは映画で、こちらは完結とまさか2022年にもなって隆盛の時期がバッティングするとは…。何か因果なものすら感じる)熱量落とさぬ長期連載による徳の蓄積の、不可視化による可視化の印象すらあり…。

2023年1月3日

読書状況 読み終わった [2023年1月3日]

良作!SMプレイからはじまる二者間関係。攻めのモノローグが冴え渡りすぎ。癖を遡及的に解釈しようとする唾棄すべき他者への諦念まじりの怒りはまるで、溜め込まれた言葉たちが決壊するように吐き出される。切ない狸寝入りと、思いの外さわやかな結末にもグッときた。

2023年1月3日

読書状況 読み終わった [2023年1月3日]

古谷実、いがらしみきお、山本直樹など想起される家庭内サスペンス。鬱屈の果ての近視眼的こだわり行動(細やかな狂気描写の素晴らしさ!)のエスカレーションとギャグマンガ的エスカレーションの境界線の曖昧さが恐ろしい。押入れの距離感にある暴力。

2023年1月3日

読書状況 読み終わった [2023年1月3日]

ほぼ二者間の繊細な感情の機微の移ろいだけで文庫本4冊分読ませる横綱相撲。

2023年1月3日

読書状況 読み終わった [2023年1月3日]

大傑作だった。全ての官能とその澱。

2023年1月3日

読書状況 読み終わった [2023年1月3日]

遊郭における女郎と遊客の丁々発止のやりとりが楽しい。一見冷めているようで同時に情に湿ってもいるような、虚実のあわいで発される言葉たち。この緊張!

2023年1月3日

読書状況 読み終わった [2023年1月3日]

インモラルな接触と、その自覚がエロすぎる。あっけらかんとした都市讃歌("80年代には「根拠レス」で暴走する快感があったね")→高層ビルから招かれたアウトサイダーとしてネオン街を見下ろす→劇的なキス。完璧なマンガだ。

2023年1月3日

読書状況 読み終わった [2023年1月3日]

フェティシズム欲張りセットな造形のセクサロイド調教→同居モノ。庇護欲と支配欲の混乱と、良心の防波堤としての禁欲がスリリング。改変された常識を担保する端役の言動がやり過ぎないくらいの絶妙な気持ち悪さでバランスいい。匂わせることが一切ないからこその不穏な幕引き。

2023年1月3日

読書状況 読み終わった [2023年1月3日]

序盤はオムファタールの不可解さに対する戸惑いで引っ張り、佳境に入ってから読者の共感をスマートに反転させる構成が首尾よく、王道の満足感。好意を自覚する前の逡巡の状態から会話の中で段階を一気に飛躍させる軽やかな作劇もうれしい。BLのカラッとした男の子はやっぱりいいな。劇中初挿入時のキャラ視点の構図が独特でなんか忘れ難い。

2023年1月3日

読書状況 読み終わった [2023年1月3日]

マスターピース

2023年1月3日

読書状況 読み終わった [2023年1月3日]

『性悪猫』シリーズは猫マンガというジャンルの中でもいまだ頭一つ抜けている傑作なのでは。「さくらに風」の研ぎ澄まされた「やさしさ」についての思索。「山吹」の産まれ直しと感性の刷新。「残暑」のシニシズムとそれに向けられる視線の鋭さ。

2023年1月3日

読書状況 読み終わった [2023年1月3日]

好悪の不可分で錯綜する情緒が複雑なまま提示されてるのにマンガとしては軽やか。最高です。

2023年1月3日

読書状況 読み終わった [2023年1月3日]

「まぶたの母」連作、面白かった。ロボットと人間の交配が所与の社会というSF設定でなぜか学園生活における身近な疎外を描くことから始まり、次の短編は家庭の密室性に着目する心理ミステリー仕立て。自由な思索が勢いのままにジャンルを越境していく。

2023年1月3日

読書状況 読み終わった [2023年1月3日]
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