母の死 (角川文庫)

  • 角川書店 (1988年5月25日発売)
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表題作「母の死」友人の娘妙子さんとの交流を描いた「郊外そのニ」など、八篇を収めた作品集。<br>
親子ほど年が離れている妙子さんと中勘助の関係は、見てはいけないもののような気がしてしまう。こっちが邪な目で見ているせいなのかなんなのか。妙子さんかわいいです。<br>
「母の死」に描かれている悲しみは、誰でも経験するかなしみなのだろうなあ、たぶん。
「覚醒して苦しんでるのよりは麻酔した寝顔のほうが見たい。」「意識は確だが目をあかなくなった。母よ。母よ。私はもっと見てほしいのに。」

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 随筆
感想投稿日 : 2007年3月17日
本棚登録日 : 2007年3月17日

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