玉川徹のちょっと待った!総研

著者 :
  • 講談社 (2011年3月24日発売)
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5

池上彰の顔を見ない日も、池上彰のおしゃべりを聞かない日もないくらいのこの大ブレイク、本人のマスメディア引退宣言を受けてだいぶたちますが、ようやく沈静化してきた様子です。

ほとんどの方が感じておられるように、たしかに彼の解説は他の誰よりもわかり易く、とりわけマンガやゲームやカラオケで遊び呆けて錆びついた頭を抱えた私を筆頭とする一般大衆には大うけで、著書も飛ぶように売れているようです。

私は、彼が今ほどブレイクする前のNHKの『週刊こどもニュース』出演の在任期間1994年から2004年までほぼすべて見ていました。

この番組は、現代の世界中のさまざまな問題に対して、小学生でもわかるくらいの平易さで、図解や実物を模倣した縮小模型を使っての具体的な説明に徹していて私のお気に入りでした。

その大好きな池上彰が、まさかのちにこのように大ブレイクして、しかも皮肉にもその真っ只中で原発問題によって馬脚を現すとは、夢にも思いませんでした。

彼は、原発は安全だという従来通りの嘘のデータにもとづく解説しかできなかったのでした。

そういえば、政治とか政党とか国家などといった事項に関しても、通り一遍の教科書的な解説を聞いた覚えがあります。
そうか! そうなんです。主催者発表を鵜呑みにするような、あたかも一見客観的な様子の、でも主義主張を持たない衛生無害な見解だからこそ、マスコミは飛びついたというわけです。

またしても前置きが超長くなりましたが、いま私たちが求めているのは、池上彰的な鵺のような客観主義ではなく、まったく逆の、明確な国民的視点による不正を許さないオンブズマン的な立場です。

ようやく本題に入りますが、そういう意味で、すでに8年にわたって地道に続けられているテレビ朝日の朝の人気コーナーでの、玉川徹の調査・分析は強力な私たちの武器となりうる情報です。

以下、本書の全貌を垣間見てもらうために、内容紹介梗概と目次を掲げます。

≪1000兆円に迫る国の借金はいかにして作られたのか?
私たちの税金を食いつぶしたのは誰なのか?
官僚たちの呆れた言い訳を追及し、利権の内幕を暴く突撃取材!
「観れば怒りで眠れなくなる!」と視聴者の大反響を呼んだ
テレビ朝日の名物コーナーをここに集大成!

第1章:無駄の象徴 ハコモノ編――誰のためにつくり続けるのか?
1 公務員宿舎 2 公邸 3 議員宿舎 4 グリーンピア 5 私のしごと館 6 国営マンガ喫茶 7 地方空港

第2章:日本をダメにした制度編――それでもなぜなくならないのか?
1 天下り 2 雇用・能力開発機構 3 UR(都市再生機構) 4 議員特権

第3章:日本の問題解決編――ヨーロッパ 福祉先進国に学べ!
1 少子化問題はフランスに学べ!
2 緊急医療問題はフランスに学べ!
3 失業・雇用問題はスウェーデンに学べ!
4 介護・年金問題はスウェーデンに学べ!

第4章:玉川総研の処方箋編――四賢人に訊け!
1 貯蓄税導入で景気は回復する!(白川浩道)
2 ハイパー円高を逆手にとれ!(田中宇)
3 世代間格差は、この社会保障制度で解消!(城繁幸)
4 世界恐慌阻止のカギは「分かち合い」!(浜矩子)≫

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2011年6月2日
読了日 : 2011年6月4日
本棚登録日 : 2011年6月2日

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