ロアルド・ダールは、19年前の1990年11月23日に74歳で亡くなったイギリスの小説家・脚本家ですが、そもそも彼と最初に接触したのが、筒井康隆を通してのブラックユーモア経由だったのか、『チキ・チキ・バン・バン』や『007は二度死ぬ』などの映画の原作や映画化された『チャーリーとチョコレート工場』(原作「チョコレート工場の秘密」)からだったのか、それともサン・テグジュペリ好きが高じてのパイロット関連だったのか、奇妙な味のサキに味を占めてのアナロジーからだったのか、いったいどこからなのか、今となってはまったく藪の中です。
『あなたに似た人』や『魔女がいっぱい』もそうですが、そんなにしょっちゅうというのではなく、何か一冊を読んで満足してお腹いっぱいになって、でもそれで終わることなく、しばらくしてまた違う著作を読みたくなって、読むとまた異なる顔が見えて充二分に満たされるという奇妙な存在です。
この本は、あの開高健が訳した全11編で、翻訳のことはよくわかりませんが、ひょっとして名訳の気もしますが、ロアルド・ダールの毒はことさら過激なものではなく、チクリと刺されてあとからもジーンと響いてくる感じの心地よいものです。
この感想へのコメント
1.のほほん堂 (2009/11/23)
薔薇★魑魅魍魎さん、こんにちは。
ロアルド・ダール、『チョコレート工場の秘密』と他に数作しか読んでいないと思います。
こんな短編集が出ているのですね。機会があれば読んでみたいと思います。
感想、ありがとうございました。
2.薔薇★魑魅魍魎 (2009/11/25)
コメントありがとうございました。またぜひお越しくださいませ。
そういえば『チョコレート・・』は、映画の方をまだ見ていませんでした、DVDあるのに。近々見ようと思います。
- 感想投稿日 : 2009年11月22日
- 読了日 : 2009年11月23日
- 本棚登録日 : 2009年11月22日
みんなの感想をみる