老後ぐらい好きにさせてよ

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  • 青春出版社 (2017年2月25日発売)
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感想 : 3
4

タイトルが秀逸。
そうね。そうね。
生活のため、家族のため、毎日身を粉にして働いてきたんだもの。
老後ぐらい好きにさせてよ。

とはいえ、そのために必要なのは「健康、経済、交友交遊」の3K。
健康、経済は言わずもがな。
ただ、現役老人である陳平さんのおっしゃるには、歳をとるとそれほどお金は使わない。
経済評論家やマスコミに踊らされて、悲観的になる必要はない。
所詮経済評論家が言うことは、老人になったこともない若者の机上の空論である、と。
または、金融商品を売らんかなの弁である、と。

だからと言って、楽観にすぎるのも怖いけどね。

そして、妻と食事をしても話すこともなくつまらないだけなので、食事を共にする友だちを持て、と。
食事を共にする友だちはいいとして、妻と食事をするのはつまらんというのは男性の共通認識なんでしょうか?

借金は退職までに返しておけ。
自分が心からリラックスできる居場所を持て。
歳をとったらお金に対する欲を捨てよ。(歳をとってから財テクに失敗すると、取り返す時間がないから悲惨である)

陳平さんが理想とするのは永井荷風の老後。
毎日市川から浅草に通い、劇場で踊り子さんたちと過ごし、舞台の芝居を書き、たまにはお茶目に出演し、女優さんたちと食事などして市川に帰る。
仕事があり、居場所があり、食事を共にする人がいる。

うん。
確かに理想だね。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2019年3月14日
読了日 : 2019年3月14日
本棚登録日 : 2019年3月14日

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