北海道のローカル線に愛をこめて-函館本線へなちょこ旅2 (双葉文庫)

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レビュー : 2
マッピーさん  未設定  読み終わった 

札幌から函館まで、函館本線の山線を全駅徒歩で踏破する企画の第二弾。
今作は余市からニセコまで。
前巻の札幌から余市までと違って、駅間距離は長いし、山道だし。
相当厳しい旅になるのではと思って読んだけど、彼らはちっとも変っちゃいなかった。

鉄道と温泉とラーメンの味にうるさくて頑固なあざらしさんと、子どものようにわがままで行き当たりばったりなぶぶまる君。
ちょっと読んでいて鬱陶しくなるんだよね、この二人の掛け合いが。

だけど、北海道の鉄道事情はもう本当に末期的で、無人駅を増やし、廃線を増やし、車両が古くなったという理由で人気のSLも寝台列車も廃止して、それを全て北海道新幹線でチャラにしようなんて、あざらしさんじゃなくてもはらわたが煮えくり返るのよ。

小さな出版社のオーナーでありラジオのパーソナリティでもあるあざらしさんは、オブラートにくるまずに実名を挙げてもの申してくれるからありがたい。

トイレがない、自動販売機がない、ベンチがない。
歩いて旅をすると、車で通りすぎるだけでは見えてこない景色が見えてくる。
真似をしたいとは思わないけれど、少し羨ましく思ったことは確かだ。

あとがきに、鶴見俊輔の言葉が書いてあって、それがなかなかいい。
“正義は純一を求めるあまり暴虐に行き着く。戦争をする国はいつも正義を口にする。正義なんてろくなもんじゃない。正義をかざすぐらいなら、わたしは悪人でいい”

レビュー投稿日
2016年7月11日
読了日
2016年7月11日
本棚登録日
2016年7月11日
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