脳を鍛える: 東大講義「人間の現在」 (新潮文庫 た 59-5)

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  • 新潮社 (2004年8月1日発売)
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脳内にはシナプスと呼ばれる神経ネットワークが張り巡らされており、このネットワークの密度が知的レベルに関係しているらしい。
知の巨人、立花隆は東大生へ教鞭をふるっていた時代があり、学生達へいかにこのネットワークを高めるかを様々な見地から伝えている。

その中でも僕にとって興味を引いたのが脳の「角回」、「39野」という部位についての話だった。
ここは人間が最も発達させた部位であり、発育過程で最後に成長が見られる部位だそうだ。その成長は生涯に渡る(鍛えないと生涯減少する)

この部位を発達させるには刺激的な環境に身をおくことがポイントだそうだ。立花氏は学生達に挑戦することをメッセージとして打ち出し講義を終えているが、僕にとっては「仲間や友達、家族と濃密な時間を過ごす事が脳の発達に役立つ」という内容として理解した。

社会人になると自由な時間はある程度限られてしまう。学生時代と違い共有出来る時間は限られる。
だから、過ごせる時間は濃密にし有意義なものとしたい。特に友人達はしかりだ。

そのためには計画を立て、新たに挑戦する内容を盛り込むなど前向きな準備をする事が必要だろう。また、共感出来たという体験も含められればなお良い!これを計画するには前頭葉と呼ばれる部位の力をふんだんに借りなくてはならない。この部位も人間が発達させた特徴の一つだそうだ。

つまり友人や家族と濃密な時間を過ごせる努力をすることは脳の各部へ刺激となりかつ、想いで深い体験へと繋がる可能性が高い。
素晴らしい‼人間の脳みそはファンタスティック!人生って良く出来てるなぁ^ ^

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2013年4月7日
読了日 : 2013年4月7日
本棚登録日 : 2013年4月7日

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