執筆前に徹底して取材を行う筆者らしく、地熱開発という新しいビジネスを追求する主人公を通じて、新エネルギーを取り巻くプレーヤーや彼らの力関係をリアルに描き出している。発表当時に読んでも、ビジネス小説として十分面白かっただろうが、東日本大震災を機に原子力発電のリスク特に原子力発電に関わる人々の隠蔽体質を日々感じている今読むと、この作品の舞台が益々リアルに感じられて面白い。
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- 感想投稿日 : 2018年3月18日
- 本棚登録日 : 2011年5月31日
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