1999年の夏休み (角川ルビー文庫 15-1)

著者 :
  • KADOKAWA (1992年11月1日発売)
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本棚登録 : 53
感想 : 13
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これは深津絵里さんが出演されている映画を先行で観た。その後ルビー文庫から本が発売されていると聞いて購入した。

その頃はまだ1999年などはまだ先の話で、未知の世界だった。
ノストラダムスの予言は下火になっているころだが、私は半信半疑でもしかしたら……なんてことも考えていた。

子どもだった私はこの『1999年』というキーワードに心魅かれ、その世界観の虜となった。
まぁ、コミケなど同人誌など没頭していた頃なので同性愛という部分も魅惑的に感じていましたが。(笑)

映像先行だったので、横浜の大倉山の図書館(だったかな?)がなんとも幻想的な世界を拡げさせていた。

私は本を手にすることでこの1999年の4人を私の中に閉じ込めたかった。
永遠にさせたかった。
(これと同じ理由で桜の園のルビー文庫も購入した)
本の中では歳をとらず、読み返せば永遠と同じ物語を繰り返す。
愛、友人、死、謎。

果たして彼らは永遠の本の中で何を思うのだろうか?

――――――
これ『トーマの心臓』が原案なんですね。知らなかった。(忘れてた?)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ずっと心に残っている作品
感想投稿日 : 2013年2月13日
読了日 : -
本棚登録日 : 2012年11月30日

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