成長期にあるマリアンヌの複雑な心理や葛藤が、よく描かれている。マークも、その年頃の少年の感じがよく出ている。
マリアンヌの内面世界とリンクしたかのようなマークの状態は生々しく、2人が味わう恐怖と、力を合わせてそこから脱出する過程はスリリングで迫力がある。続編は図書館から借りて読んだが、現実的でやや単調に感じられ、わたしは『マリアンヌの夢』のほうが断然面白かった。子供の頃に読むと、どうだろう? あの岩たちは相当怖いのではないだろうか。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
児童文学
- 感想投稿日 : 2010年3月5日
- 読了日 : 2009年6月28日
- 本棚登録日 : 2009年6月28日
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