本格ミステリの入り口としても、オススメできる作品かもしれない。
四重の交換殺人に挑む法月親子。倒叙形式ですすむ交換殺人の計画。どのように交換殺人に2人が辿りつくのか?そして、だれがだれを殺しているのか?
複雑な殺人の構図を、推理よりコンゲームに重点を置くことで、理解しやすくなっている。
法月親子と共に読者は、交換殺人というパズルのピースを、1つずつはめこんでいく。完成間近で、ある間違い、仕掛けに気がついてしまう。
巧妙な犯人の(作者の)企みとアイデアには、感動さえ覚えた。収束に向けた推理の構築と事件の全容は、本格ミステリとして素晴らしい完成度を誇る。パズラーの極致。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ミステリ
- 感想投稿日 : 2017年9月19日
- 読了日 : 2017年9月21日
- 本棚登録日 : 2017年9月18日
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