上海を舞台にまたまた繰り広げられるドタバタ劇。
またもや関東生命八重洲支社の女性3人組(ひとりは元社員)・北条和美、田上優子、市橋えり子(旧姓 加藤)と元暴走族の市橋健児、ホラー映画監督のフィリップ・クレイヴン、そして彼のペットダリオが(亡霊として)登場。
そして今回は舞台が上海のため(?)、パンダの厳厳が登場。このパンダが人間さながらの知恵を有しており、上海動物園から脱走する。
イグアナのダリオがご主人様のフィリップと撮影のため上海にきていたが、青龍飯店でウロウロしているところを料理長の王湯元に見つかり料理されてしまう。
ダリオが亡くなった悲しさで、フィリップは毎日、ホテルで泣き暮らし、撮影は中断。
そこに風水師・盧蒼星が登場。(登場は、訳あって半分ゾンビと半分キョンシーのメイク)
ダリオのお腹に蝙蝠の印章が隠されており、料理したが王がこの印章を隠し持つ。印章を取り返すべく董衛員らが動く。
また、一方で香港警察の刑事マギー・リー・ロバートソンたちが董衛員を追っている。彼女は、モビーデイック・コーヒーのオーダー係に扮して蝙蝠を取り返すための計画を遂行していた。
ここに関東生命を、退職し上海で「寿司喰寧」という寿司デリバリーの会社副社長となった市橋えり子を尋ねて、北条和美ら田上優子が上海にやって来て、三人はパンダを見に上海動物園に行く。そのあと軽く小籠包を、食べてモビーデイックコーヒーに行く。
ここでモビーデイック・コーヒーで変装していたマギーにえり子が「素敵なピアスね。マギー」の合言葉をかける。
そのため、えり子に機密情報のメモリーステックを誤って渡してしまったマギー。自分の失敗に気がつき焦るマギー。そしてえり子もまた警察とは絡みたくなかったので焦っていた。
と、なったくことなく話が同じ次元で並行してそんじちしているのだが、いずれもとにかくはちゃめちゃなストーリーで、それらがやがて青龍飯店へと向かい、一つの物語となる。
偶発的であり、必然的な展開の中、私が理解できない一つのストーリーは、前回も登場した森川安雄の登場である。いったい彼はどんな役割なのだろうか?
たしかにえり子、和美、優子の三人の凄さ(笑)を伝えるため、彼女たちが安雄の天敵であるというだけの設定なのだろうか?
そして、今回は動物の活躍(?)が、いい味を出しており、パンダの厳厳がミニチュアダックスフントの燦燦から絶対に流れることができないというのが、笑える。それは大きなパンダが小さいダックスフントには絶対勝つことができないという設定。
ただ、私は憎たらしい厳厳はあまり好きではないので、燦燦を応援してしまうのであるが…
今回もついついこの計算されたはちゃめちゃストーリー作者の意図通り声を出して笑ってしまった。
- 感想投稿日 : 2021年7月19日
- 読了日 : 2021年7月19日
- 本棚登録日 : 2021年7月19日
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