起業大全 スタートアップを科学する9つのフレームワーク

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  • ダイヤモンド社 (2020年7月30日発売)
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 起業のお勉強。

■PFMF
 スタートアップの本質は、それまで存在しなかった市場を作ることであり、場合によっては、既存のやり方を根本から覆してしまうような「10倍~20倍以上」の効率的なソリューションを提案することだ。それを実現させるには、まだ見ぬ少し先の未来に対して、最適化する視点が必要である。私はこれをPFMF(Product Future Market Fit)と呼んでいる。

■VCをやっていたときに投資判断するときやスタートアップを審査ときに必ずしていた質問
「あなたが解決しようとしている課題の現状の3つの代替案を教えてください」
「それに対してあなたの提供するソリューションは、顧客から見たときにどう優れているか定量的、定性的に教えてください」

■フィージビリティとスケーラビリティの両立
 …いきなりTech touchメインのSaaSで、システムオンリーから始めるのではなく、まずはコンサル事業の(High touch)から始める。その中で、徐々に標準化とシステム化を進めていきSaaSに転換(ロータッチ/テックタッチ化)していく。
 例えば、コンサルで展開しながらも一定のパターン化ができる箇所を見つけ出し、そこはシステム化していくなどのロードマップを作っていく。

■イノベーションモデル(型)
1.中間プロセスの排除
2.バラバラな情報を集約
3.新しいコンビネーション
4.タイムマシン
5.ローエンド破壊
6.バンドルのアンバンドル化
7.使われていないリソースの活用
8.戦略的自由度
9.アービトラージ
10.As-a-Service化

■スケール前の段階におけるスタートアップの平均人数
 成功したスタートアップがスケールする前の平均メンバー数は7.5人未満。
 一方、失敗したスタートアップはスケール前のタイミングで20人近くに達している。

■OKRとMBOの違い
 グーグルが実装して有名になった目標管理方法だが、MBOと異なるのは、最初に到達できないような非常にチャレンジングな定性的なObjectを決めてから、それに対する主要な成果を定量的な指標を使って決める点だ。

■エレベータピッチ
 我々は(対象カスタマー)の抱えている(ニーズ)を満たしたり、解決したい。
 (プロダクト名)というプロダクトは、
 (重要な利点、対価に見合う説得力のある理由)をカスタマーに提供することができる
 このプロダクトは(代替手段の最右翼)とは違い、
 (差別化の決定的な特徴)が備わっている
 アナロジー:”我々は、(アナロジー)である”

■ショートピッチ
・Tag Line:一言で言って自社のサービスは何か?
・Issues/Solution:どういった問題を解決しようとしているか
・Market Size/First Market Segment:どれくらいの潜在的なマーケットがあるか?今後どのくらいのサイズになりそうか?最初はどの市場セグメントから行くのか?
・Why Now?:なぜ今なのか?
・Traction/Insight:現在のトラクションは?どんなインサイトを得たか?
・Why us/Team:実績、専門分野、企業の経緯、なぜ自分たちがやるのか?
・Defensibirity:どうやって競合優位性を構築するのか?
・Business Model/Key KPI:どういったビジネスモデルか?ビジネスはスケーラブルか?
・Competition/Current Alternative:競合や代替案は?
・Business Roadmap:スケールするためのビジネスロードマップは?
・Big Ask:どれくらいの資金調達を考えているか?

■インサイトとは
・なぜマーケットがあると言えるのか?潜在的な市場はどれくらいのサイズがあるか?
・(トラクションがあるなら)なぜカスタマーは、あなたのサービスに熱狂するのか?
・他の現場の代替案ではなぜ十分でなく、あなたのサービスを選ぶのか?
・マーケットにどのような変化があったのか?(新しい流通チャネルが生まれた?新しいテクノロジーが誕生したから?コストが劇的に下がった?新しいカスタマーの需要に対して、供給が追いついていないところはどこか?なぜ今なのか?)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 本・雑誌
感想投稿日 : 2021年2月11日
読了日 : 2021年2月11日
本棚登録日 : 2021年2月11日

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