途中まで再読。ちょっと不気味な不思議な短編集。胴体が長く人のような顔を持った狐に似た獣、骨董屋、狐面の男、龍の彫り物…。京都の暗部に潜む影のような存在と古い記憶がさまざまな現象を引き起こし、人の心に影響しています。こんな不思議が京都では当たり前に起こっているのかも知れない。雅な観光地の裏の姿を描いた作品群は、恐ろし気ながらも癖になる魅力が溢れていました。特に『魔』が良かった。彼らはその後どうなったのだろう。夏尾が獣の呪いを打ち破ったのだろうか。暗く幻想的な森見ワールドも好きです。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2017年3月1日
- 読了日 : 2017年3月1日
- 本棚登録日 : 2017年3月1日
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