四国辺土 幻の草遍路と路地巡礼

著者 :
  • KADOKAWA (2021年11月26日発売)
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本棚登録 : 89
感想 : 7
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四国遍路のダークサイドに焦点を当てて言及した本。
その中でも草遍路の方々についての話が特に面白かった。
10年ほど前に私自身、通しで歩き遍路をしたのだが、度々草遍路の方々と出会う事があった。
どういう経緯で草遍路をしているのか尋ねたかったが、もちろんそんな度胸はなく、結局接点を持つ事のないまま遍路を終えてしまった。
話しかけることすら憚れる草遍路の方々に直撃インタビューをしたり、行動を共にしていた筆者の度胸には感服する。

本書はどうしても暗い展開に行きがちだが、お遍路は悲しい物語ばかりではない。
歩き遍路を通して運命の伴侶と巡り合って家庭を持って遍路宿を営んでいる夫婦であったり、病気がきっかけでお遍路を始めて完治して仕事をバリバリがんばっている人も少なからずいるということは本書を手に取った方々には知っておいていただきたい。

光と闇の物語が交差するこの混沌こそ、四国遍路の醍醐味だと改めて気付かされた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年1月25日
読了日 : 2022年1月25日
本棚登録日 : 2022年1月25日

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