本のお茶 (角川文庫)

  • KADOKAWA (2017年12月21日発売)
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本棚登録 : 83
感想 : 9
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【読みはじめた理由】
学生時代は茶道部に所属していたが、茶道の本質や歴史についてあまり触れる機会がなかったため、この機会に詳しく知りたいと思った。また、茶道部で使っていた茶室で過ごしたあの安らぎの時間を懐かしく思い、それを感じ取れるものを探していた。

【読んでみて思ったこと】
「お茶の本」ではなく「本のお茶」という題名にもあるように、長い歴史の中で蒸留されてきた味わい深い精神文化の香りを楽しみ、安らぎと美の世界に思考をめぐらせることのできる本だった。繊細な言葉選びも心地よく、漢字のもつ雰囲気にも細かく注意を払って作られた、なめらかな文章に感じた。茶道の精神文化や美意識のうまみがぎゅっと凝縮された良い本だと思う。

読書状況:いま読んでる 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2022年2月23日
本棚登録日 : 2022年2月21日

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