失踪人特捜部 忘れられた少女たち (1) (角川文庫)

  • KADOKAWA (2017年8月25日発売)
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デンマークの作家「サラ・ブレーデル」の長篇ミステリー作品『失踪人特捜部 忘れられた少女たち(原題:The Forgotten Girls)』を読みました。

「サラ・ブレーデル」の作品は約3年前に読んだ『見えない傷痕』以来ですね。


-----story-------------
新設の失踪人特捜部に配属されたベテラン女性刑事「ルイース・リック」。
問題刑事「アイク」と組まされ、アウンスー湖ほとりの森の中で転落死した女性の身元を調べはじめる。
だが、その女性は30年前に知的障害者施設“エリーセロン療護園”で死亡した少女が成長した姿だった。
やがて第二の事件が起こる。
事件を追う「ルイース」は、封印したはずの自分自身の過去と向き合わなければならなくなるが、北欧ミステリの女王、最高傑作。
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コペンハーゲン警察の女性刑事「ルイース・リック」シリーズの第7作目… 以前読んだ『見えない傷痕』が第2作目なので、ちょっと飛んでしまっていますが、そもそも、この2作品しか翻訳されておらず、出版社も異なっているんですよね、、、

本来、シリーズ物は、順番に読めると愉しめるんですけど、出版社側の都合もあるだろうから仕方ないですね。


新設されたお荷物部署・失踪人特捜部に配属されたベテラン女性刑事「ルイース・リック」は、相棒の「アイク・ノルドストロム」と二人で、「ルイース」が少女時代を過ごした近いアウンスー湖ほとりの森の中で転落死した女性の身元を調査する… その女性は30年前に知的障害者施設“エリーセロン療護園”で17歳で死亡したはずの「リーセ・アナスン」であることが判明する、、、

「リーセ」は双子の妹の「メテ」と、ほぼ同時期に病死していた… そして、同じ森の中で第二の殺人事件が発生する。

いずれも、殺害される前に性交渉の痕跡が残されていた… そして、捜査を進めるうちに、同じ森の中で過去にも失踪事件やレイプ事件が発生し、犯人が捕らえられていないことが判明、、、

同一犯の犯行なのか!? 「ルイース」は、過去の忌まわしい出来事の思い出に悩まされながら、連続レイプ事件の真相に迫っていく。


知的障害者施設での非人道的な扱い等、社会問題を扱っており、考えさせられる部分もあるのですが… 事件とは関係のない性描写が多かったり、あまりに異常な人物(知的障害を負った異常性欲者)が登場してリアリティに欠ける部分があったので、面白くないこともないのですが、それほどのめり込めなかったですね、、、

シリーズを通して読んでいれば、もっと主人公の「ルイース」に感情移入できて愉しめたかも… ちょっと残念でしたね。


以下、主な登場人物です。

「ルイース・リック」
 失踪人特捜部に配属された女性刑事(前職は殺人捜査課)

「アイク・ノルドストロム」
 特捜部の刑事。ルイースの相棒

「カミラ・リン」
 元新聞記者。ルイースの親友
 
「リーセ・アナスン」
 森の中で転落死した女性

「メテ・アナスン」
 リーセの妹

「ボーディル」
 アウンスー湖ほとりの住人

「ヨーアン」
 ボーディルの夫

「ビッグ・トムセン」
 アウンスー湖ほとりの住人

「クラウス」
 ルイースの元恋人。20年前に死亡

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: <読む>ミステリ(海外)
感想投稿日 : 2023年3月12日
読了日 : 2019年6月10日
本棚登録日 : 2022年3月11日

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