遙かなる虎跡

  • 新潮社 (1992年1月1日発売)
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感想 : 8
5

「景山民夫」の『遥かなる虎跡』を読みました。
「景山民夫」作品は昨年の4月に再読した『遠い海から来たCOO』以来ですね。

-----story-------------
ボルネオの森林保護区で働く「西緑郎」は、病院で死を前にした老人から封筒を託される。
「西」は手紙と3カラットのダイヤが入ったそれを老人の従妹「アイリーン」に届けるが、2人は何者かの襲撃をうける。
手紙は“マレーの虎”「山下奉文」の幻の財宝のありかを教えるものだったのだ。
「アイリーン」の愛車ダッジ・チャレンジャーを駆って、マレー半島を舞台にすさまじいカー・チェイスが始まった。
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「山下奉文」の幻の財宝を巡る冒険小説。

「景山民夫」の冒険小説は、20年くらい前に「虎口からの脱出」を読んだことがあり、ムッチャ面白かった印象があったので期待していたのですが、、、
本作も期待通りの作品でしたね。

ホント、純粋に面白かった。愉しめた。

カーチェイスのシーンを読んでいると「ダッジ・チャレンジャー」とか「フォード・ムスタング」とか、70年代のアメリカのスポーツカーを運転したくなりますね。
当時のアメ車は、なかなか魅力的です。

「西」、「アイリーン」、「ダニー」の個性的な三人の主人公が、とても魅力的に描かれているところも良かったですねぇ。


≪ちょっとネタバレ!≫

特に「ダニー」は、最後まで味方なのか敵なのか、素性がわからないところがイイですね。
まさかCIAの一員とはねぇ。

財宝の隠し場所も、、、
まさか、他の財産が隠されている場所の、さらに下に隠しているなんて、なかなかです。



こんな楽しい冒険小説、、、
最近、なかなかみつけられないなぁ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: <読む>ミステリ(国内)
感想投稿日 : 2022年4月5日
読了日 : 2009年6月8日
本棚登録日 : 2022年3月11日

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