「司馬遼太郎」の随筆集『風塵抄(ふうじんしよう)』を読みました。
「司馬遼太郎」作品は、4年前に読んだ『この国のかたち(一)』以来ですね。
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一九八六―九一年、身近な話題とともに、日本の土地問題、解体した「ソ連」の将来にのこる問題にいたる、激しく動く現代世界と人間を省察。
世間ばなしのなかに「恒心」を語る、珠玉の随想集。
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産経新聞の朝刊に連載された作品を中心に65篇の随筆が収録されています。
■1.都市色彩の中の赤
■2.言語の魅力
■3.正直
■4.高貴なコドモ
■5.四十の関所
■6.自己について
■7.ことばづかい
■8.顔を振る話
■9.男の化粧
■10.受験の世
■11.やっちゃん
■12.スクリーン
■13.”独学”のすすめ
■14.おばあさん
■15.風邪ひき論
■16.電車と夢想
■17.握手の文化
■18.熱いフライパン
■19.歯と文明
■20.呼び方の行儀
■21.職業ドライバー
■22.歩き方
■23.イースト菌と儀式
■24.おサルの学校
■25.殿と様と奥様
■26.名前を考える
■27.窓をあけて
■28.表現法と胡瓜
■29.心に素朴を
■30.よき象徴を
■31.”聴く”と”話す”
■32.都会と田舎
■33.自助と独立
■34.威張る話
■35.若葉と新学期
■36.”宇和島へゆきたい”
■37.”公”と”私”
■38.たかが身長のために
■39.日本というものの把握を
■40.靴を脱ぐ話
■41.金太郎の自由
■42.国土
■43.差別
■44.日本的感性
■45.海岸砂丘
■46.カセット人間
■47.花祭
■48.大丈夫でしょうか
■49.好き
■50.お天気屋
■51.変る
■52.病院
■53.忠恕のみ
■54.スマート
■55.物怪(もののけ)
■56.新について
■57.石油
■58.平和
■59.胸の中
■60.大きな荷物
■61.ピサロ
■62.悲しみ
■63.常人の国
■64.大領土
■空に徹しぬいた偉大さ
■あとがき
日本や日本人の在り方について考えさせられましたね。
視点が広がり、人間として成長する過程においてヒントになる言葉が幾つかありました。
特に印象に残っているのは、『5.四十の関所』、『12.スクリーン』、『33.自助と独立』、『40.靴を脱ぐ話』、『42.国土』、『48.大丈夫でしょうか』、『58.平和』ですね。
日本人としてのモノの見方、考え方を養えた感じがします。
- 感想投稿日 : 2022年7月11日
- 読了日 : 2014年8月4日
- 本棚登録日 : 2022年3月11日
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