サイレント・スクリーム (ハヤカワ・ミステリ文庫)

  • 早川書房 (2018年2月20日発売)
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3

イギリスの作家アンジェラ・マーソンズの長篇ミステリ作品『サイレント・スクリーム(原題:Silent Scream)』を読みました。
ここのところイギリスの作家の作品が続いています。

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英国で90万部突破、シリーズ累計250万部超のベストセラー警察小説がついに日本上陸。

私立校の校長が何者かに殺害される事件が発生。
現場の近辺には犯人によるものと思われる不可解な放火が。
女性警部キム・ストーンは、被害者がある荒れ地の発掘調査に関心を示していたことを突き止める。
その土地の一画には被害者がかつて勤めていた児童養護施設が残されていた。
十年前に火災で閉鎖された施設の実態を追うキム。
そこに第二、第三の事件が
現代英国ミステリ界最注目の警察
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2015年(平成27年)に発表された警察小説… キム・ストーン警部シリーズの第1作にあたる作品です。

私立校の校長テレサ・ワイアットが寂れた郊外の自宅風呂場で何者かに溺死させられる事件が発生… 現場の傍の木々には犯人によるものと思われる不可解な放火が、、、

被害者の生活はほぼ職場と自宅の往復で、とりたてて敵もいそうにないこの人物がなぜ殺されたのかは当初はなかなかわからなかった… 女性警部キム・ストーンは、捜査を進めるうちに被害者が地元の遺跡発掘調査に関心を示していたことを突き止める。

その土地の一画には被害者がかつて勤めていた児童養護施設が残されていた… 10年前に火災で閉鎖された施設の実態を追うキム、、、

そこに第二、第三の事件が―― 型破りな女性警部キム・ストーンが挑む、イギリスのベストセラー警察小説シリーズ第1弾!

読みやすかったし、サイコパスの真犯人との対決により事件は解決したと思わせた後、さらにもうひと捻りある結末が用意されていて面白かったー 34歳、独身、社交性がなく自分のペースで仕事を進め、趣味はバイクで1400ccのカワサキ・ニンジャを乗りこなし、自宅ではトライアンフのクラシックモデルをレストア中という主人公のキム・ストーン警部と、彼女を支える部下のブライアント部長警部のコンビが軽口をたたきながら捜査を進める展開も良いですね… シリアスな事件、過去の暗い事件をソフトに包んでくれる印象でした、、、

イギリス本国ではシリーズ化して続篇が刊行されているようですね… 翻訳されたら読みたいな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: <読む>ミステリ(海外)
感想投稿日 : 2022年9月10日
読了日 : 2022年9月10日
本棚登録日 : 2022年8月21日

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