勝利のチームメイク

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  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版 (2008年3月1日発売)
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「岡田武史」、「平尾誠二」、「古田敦也」の三人がリレー形式で対談した内容を収録した『勝利のチームメイク』を読みました。

スポーツ関係の本は、5月に読んだ「大西一平」の『戦闘集団の人間学―勝つために個人は、組織は何をすべきか』以来ですね。

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共に日本代表監督経験を持つJリーグ現役監督と、ラグビー界の知性。
そして球界随一の頭脳派捕手が「勝てるチームの条件」を巡って持論を闘わせるリレー対談。
勝ち慣れた者だけが持つ「ここ一番」の強さの秘密が浮かび上がる。
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サッカー、ラグビー、野球の各界において、競技を熟知し、勝つための戦い方を知っている三人が、それぞれの経験からチームを勝利に導くための持論を展開します… 異なる競技でも、勝つチームを作る条件って、意外と共通点もあることがわかりましたね。

以下の構成でリレー対談の模様が収録されていました。

 ・対談の前に 私が考える「勝利のチームメイク」
 ・チームメイクとは「選手の長所を利用させてもらう」こと 岡田武史
 ・チームワークは勝ったチームに「結果」として表れる 平尾誠二
 ・勝つために「戦略」を必要とする根拠 古田敦也

 ◆SESSION1  勝ち続けるチームは「考える伝統」を築く
  古田敦也vs平尾誠二
  PART1 「常勝軍団」と「万年2位」を分かつもの
  PART2 連覇の条件「毎年チーム力2割アップ」
  PART3 試合の流れを決めるのは一人ひとりの「理解力」
  PART4 より強い敵に勝つために定石を破る
  PART5 選手の海外流出は世界との差が縮まった証

 ◆SESSION2  「経験」こそチーム力の源泉 
  平尾誠二vs岡田武史
  PART1 「最悪の結果」から得た教訓
  PART2 監督ほど孤独な職業はない
  PART3 戦術は絶対ではない。常に試合の流れを読み決断する
  PART4 勝つために「日本人らしさ」の長所と短所を把握する
  PART5 究極の代表チーム強化策

 ◆SESSION3  プロスポーツのチームメイク
  岡田武史vs古田敦也
  PART1 プレッシャーに克つメンタルタフネス
  PART2 今いる駒でどう勝つか
  PART3 プロスポーツにおける「いい監督」の条件
  PART4 世界と勝負するために最新トレンドを取り入れる
  PART5 日本に「プロスポーツ」を確立させるために
  PART6 覇者を目指して新たな区切りの年に


対談自体は2003年に行われたので、情報や周辺環境はやや古いものの、勝つためのチーム作りについては、今も変わらないなぁ… と思いますね。

色々と印象に残る発言がありましたが、特に印象に残ったのは、、、

「平尾誠二」の「スポーツの意義は、できなかったことが、できるようになること。」

「岡田武史」の「人間って弱いものだから、誰だって皆にいい人だと思われたいじゃない。でも、監督はそれをやったら終わりだよ。誰にでもいい顔をしていたら、結果が伴わなくなってくる。本当に、時には非情にならないといけない。」

の二つ… いずれも競技によらず共通して言えることだし、前者はスポーツの良さを再認識でき、後者はビジネスにおいても役立てることのできる言葉でした。


そして、サッカー、ラグビーと比較して、移籍の自由が制限されている、旧態依然としたプロ野球の仕組みについて、疑問を感じましたね。

今後、プロ野球を発展させていくためには改善すべき問題だと思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: <読む>スポーツ・登山
感想投稿日 : 2022年7月11日
読了日 : 2014年8月18日
本棚登録日 : 2022年3月11日

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