ここまでわかった 戦国時代の天皇と公家衆たち: 天皇制度は存亡の危機だったのか? 新装版 (日本史史料研究会ブックス)

制作 : 神田裕理 
  • 文学通信 (2020年9月3日発売)
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感想 : 4
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 洋泉社歴史新書yが出ていた時には、戦国時代辺りにはあまり関心がなかったので手が伸びなかったが、こうした一般書の形で、歴史研究の最新の状況を学ぶことができるのは、大変嬉しい。
 学会全体の動向によって研究テーマの流行り廃りもあるし、史料が整理されてきたこともあるのだろうが、新しい知見や解釈が納得の行く形で示されて、とても興味深い。

 少し前までは、戦国時代と言えば、戦国大名間の合戦、天下取りという大河ドラマ的印象が強かったが、平成の代替わりを契機に、天皇及びその周辺に関する研究が進展している感がする。

 本書では13のテーマが取り上げられており、歴史好きであれば、幾つかはきっと興味をそそられるものがあると思う。

 荘園からの税の納入の減少に対し、公家がどのようにして生計を立てようとしていたかなどは、時代が大きく変化する際には必ず生じる問題であるが、その方策の一端が紹介されていて、興味が尽きない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年9月6日
読了日 : 2020年9月6日
本棚登録日 : 2020年9月6日

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