ふしぎ駄菓子屋 銭天堂 (1)

  • 偕成社 (2013年5月14日発売)
本で見る
3.86
  • (207)
  • (223)
  • (208)
  • (34)
  • (9)
本棚登録 : 3143
感想 : 254
4

困った子どもがいるときに、ふと路地先に現れるふしぎな駄菓子屋。
紅子という白髪の女性が経営をしていて、「型ぬき人魚グミ」「猛獣ビスケット」「ホーンテッドアイス」「釣り鯛焼き」「カリスマボンボン」「クッキングツリー」といった魔力のある駄菓子を売ってくれる。「昭和42年の10円玉」など、発行年が決まった小銭で売ってくれる。
困りごとを解決してくれる魔法が込められた駄菓子だが、かならず厳しい禁忌(きんき、禁止事項)がセットになっていて、その決まりを破ると恐ろしい呪いにかかってしまう。ここがドラえもんの道具とは違う。うまい話には裏がある点は、「笑うせえるすまん」に似ている
悩み事は、泳げない、怖い話、夏の暑さ、鯛焼き屋が定休日、下手な美容師、育児放棄。
最後の育児放棄も、うまく解決される。しかし子どもの命が危うい育児放棄を、お手軽な駄菓子で解決してしまうのは、いささか白けた。そんなに簡単なことではないだろう。
ずいぶん減ってしまっただろう駄菓子屋だが、現在の子どもにも人気があるのだろう。ドラえもんと同様に、夢をかなえてくれる話であり、子どもに人気があるのは納得できた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年4月10日
読了日 : 2022年4月10日
本棚登録日 : 2022年4月9日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする