困った子どもがいるときに、ふと路地先に現れるふしぎな駄菓子屋。
紅子という白髪の女性が経営をしていて、「型ぬき人魚グミ」「猛獣ビスケット」「ホーンテッドアイス」「釣り鯛焼き」「カリスマボンボン」「クッキングツリー」といった魔力のある駄菓子を売ってくれる。「昭和42年の10円玉」など、発行年が決まった小銭で売ってくれる。
困りごとを解決してくれる魔法が込められた駄菓子だが、かならず厳しい禁忌(きんき、禁止事項)がセットになっていて、その決まりを破ると恐ろしい呪いにかかってしまう。ここがドラえもんの道具とは違う。うまい話には裏がある点は、「笑うせえるすまん」に似ている
悩み事は、泳げない、怖い話、夏の暑さ、鯛焼き屋が定休日、下手な美容師、育児放棄。
最後の育児放棄も、うまく解決される。しかし子どもの命が危うい育児放棄を、お手軽な駄菓子で解決してしまうのは、いささか白けた。そんなに簡単なことではないだろう。
ずいぶん減ってしまっただろう駄菓子屋だが、現在の子どもにも人気があるのだろう。ドラえもんと同様に、夢をかなえてくれる話であり、子どもに人気があるのは納得できた。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年4月10日
- 読了日 : 2022年4月10日
- 本棚登録日 : 2022年4月9日
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