常勝キャプテンの法則 スポーツに学ぶ最強のリーダー

  • 早川書房 (2018年3月20日発売)
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5

トム・ホーバス監督が、
ACにすすめられて読んだと
記事に書いてあって、
読んでみることにした。

もう電子書籍でしか売ってないし、
置いてある図書館も少ないけど、
間違いなく名著である。

世界各国、主要スポーツ37種にわたって
1880年代以降の1200を超えるチームの
業績を振り返り、研究し、
スポーツ史上最大の業績をあげたチームの
共通点について説明されている。

何をもってチームとするのか?
どうやってふるいにかけるのか?
何をもって怪物(フリーク)とするのか?
を定義し、
<ティア2>:ファイナリストを選出した。

実力を証明する機会が充分にあったこと
突出した記録を保持していること
プロサッカーについて各王朝期に重大な敗北を喫せず総嘗めにしたこと
の条件に16チームが合格し、<ティア1>となった。

キャプテン
タレント、金、文化
監督
の観点で仮説を検証した結果、
思い描く完璧なリーダーとはまったくちがう
エリートキャプテンに共通する7つの特徴があった。

1.試合中の並はずれた粘り強さと集中力
2.ルールの限界に挑む攻撃的なプレー
3.裏方の報われない仕事に進んで取り組む姿勢
4.控えめで実践的かつ民主的なコミュニケーション方法
5.言葉ではなく熱意を見せて他者を動かす
6.確固たる信念と孤立する勇気
7.完璧な感情のコントロール

キャプテン・クラス


以下、メモ。

イロレーティング

GOAT
グレーテスト・オブ・オール・タイム(史上最高)

スポーツコラムニストのジョン・ホリンジャーが開発した総合指標、プレーヤー・エフィシェンシー・レーティング(PER)

勝利数代替水準対比
ウィンズ・アバブ・リプレースメント(WAR)

ヴィンス・ロンバルディ
完璧を達成することはできない。しかし、完璧を追い求めれば、ぬきんでた成果をつかむことができる。

社会的手抜き
ひとりのチームメイトが全力を尽くしていると知っただけで、人はさらに力を尽くす

二種類の攻撃性
敵意的攻撃と道具的攻撃
このふたつの相関性は低い
括弧つきの倫理観
世間の評価よりも勝つことに関心がある

自分の技能や報酬までをも犠牲
チームの目標を何よりも優先

ボディランゲージが圧倒的に重要な要素で、言葉はほとんど重要ではなかった
感情的情報
効果的なチームに関する重要な科学的発見のひとつは、メンバーどうしが話をするということ
私的な場ではしゃべりどおしで、全員と熱く精力的に対話

言葉は関与していない
意図的

パーソナル・コンフリクトは有害だが、タスク・コンフリクトは集団のパフォーマンスにプラスに働く条件が存在する

緊急停止装置(キルスイッチ)
感情を抑制する能力は、生まれ持った脳の神経回路によるところが大きい
忍耐や訓練を通じて意図的に脳を変化させられる

すぐれたリーダーシップの複合モデルの構築に取り組んだ最初の学者のひとりは、歴史家のジェームズ・マグレガー・バーンズだった。
1978年の著書『リーダーシップ論』
リーダーシップにはふたつの独特の型がある
「交換型」と「変革型」

イスラエルの元陸軍大佐ルーヴェン・ガル
リーダーシップ=P×M×D
Pポテンシャル
M意欲(モチベーション)
D成長(ディヴェロップメント)

ハーヴァード大学の社会・組織心理学者、故リチャード・ハックマン
1.有能なリーダーは物事を知っている。
2.有能なリーダーはやり方を知っている。
3.有能なリーダーは感情的に成熟しているべきだ。
4.有能なリーダーにはある程度の勇気が必要だ。

以上

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 単行本等
感想投稿日 : 2024年9月14日
読了日 : 2024年9月14日
本棚登録日 : 2024年9月14日

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