わたしたちだけのときは

  • 岩波書店 (2018年9月11日発売)
3.70
  • (6)
  • (12)
  • (14)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 102
感想 : 16
4

わたしはおばあちゃんにたずねた。おばあちゃんはなんで色あざやかなスカートをはくの? なんでかみのけをのばしているの? なんでクリー語をはなすの?おばあちゃんはこたえました。それは、おばあちゃんのちいさいころの、かなしいおはなし……。

本文中にはほとんど具体的にあらわされないが、カナダの先住民族の物語だ。多くの子どもたちが寄宿学校に入れられ、亡くなった。私もニュースで初めて知った。それまで、カナダの先住民族についてはほとんど知らなかった。日本ではあまりよく知られていないことだろう。同化政策は過去のことではあるが、個人のバックグラウンド、文化を否定することの悲しさを子どもたちに知ってもらえる作品。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 翻訳(絵本)
感想投稿日 : 2021年10月14日
読了日 : 2021年10月14日
本棚登録日 : 2021年10月14日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする