なぜ世界は存在しないのか (講談社選書メチエ)

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本棚登録 : 524
レビュー : 28
制作 : 清水 一浩 
37nyさん  未設定  読み終わった 

本著における「世界」とは、”World”という意味ではなく”物事を包括する最大の存在”といったところである。

全てを包括する存在は、存在しない。+1がないものは存在しない。
物事は「意味の場」の無限集合である。
このテーゼを核として、形而上学および構築主義の批判と、それらの欠点を克服することを目指した「新しい実在論」が語られる。

正直なところ全体は完全につかめなかったが、自然科学が万物の尺度となっているがそれは意味の場において一面でしかない、芸術の話…など部分で納得のいく主張はあった。

一般向けに書かれた一冊であり、例えが我々の身近なもの(映画やドラマ)が多いし、訳も哲学書らしからぬ口語風の書かれ方をしていて読みやすい。が、だから内容が簡単というわけではなく西洋哲学そのものに触れたことがない人だと途中で投げそうだ。
実在論ーポストモダンは難解で関連書籍を読む気にすらならないほどだが、本著は逆説的にそれらの入門としてよいと思った。(なんせ読みやすく、「わかった気」にはなる)

レビュー投稿日
2018年9月13日
読了日
2018年9月13日
本棚登録日
2018年9月6日
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