約束の街シリーズの第8弾。前作から大分間が空き、単行本刊行から6年目にして、ようやく文庫化。当初は約束の街として独立したシリーズとしてスタートしたのだが、途中からブラディ・ドール・シリーズと融合し、面白さが増した。
今回一人称でストーリーを語るのは、姫島の長老・久納義正である。久納は戦友の息子・野本精一を救おうとするのだが…
登場人物の誰もが、ひたすら自分の道を歩き続け、信念と強い維持を持つが故、時にぶつかり合い、時に解り合うという男臭いハードボイルド小説。
久しく現代小説から離れ、時代小説を上梓し続ける北方謙三であるが、果たして、続編が描かれる時が来るのだろうか…
以前に比べると文章から荒々しさが消え、角が取れて魅力が半減してしまったように感じる。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
日本
- 感想投稿日 : 2015年4月26日
- 読了日 : 2015年4月26日
- 本棚登録日 : 2015年4月26日
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