安田峰俊『移民 棄民 遺民 国と国の境界線に立つ人々』角川文庫。
2015年に刊行されたルポルタージュ作品を加筆修正、文庫化。
以前読んだこの著者の『和僑』と同様、主張するところが見えず、全体的にぼやけた印象で何も心に響くものが無い。移民、棄民、遺民と呼ばれる人びとが居るよみないな感じで、全くつまらない。
国家の政治情勢や紛争により移民を余儀無くされた人びと、国家により切り捨てられた人びと、国家を失い、遺民とならざるを得なかった人びと。日本に渡り、新たな生活を始め日本に馴染んでも、或いは二世として日本で産まれたとしても、本当の意味で日本にも母国にも居場所は無いという空虚感。彼らから見た日本と世界は……
本体価格840円
★★
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
日本
- 感想投稿日 : 2019年5月21日
- 読了日 : 2019年5月21日
- 本棚登録日 : 2019年5月20日
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