正義の天秤 アイギスの盾 (2) (角川文庫)

  • KADOKAWA (2020年8月25日発売)
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感想 : 28
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大門剛明『正義の天秤 アイギスの盾』角川文庫。

『正義の天秤』の続編。書き下ろしリーガル・ミステリー連作短編。5編を収録。

前作は今一つという感じがしたが、本作は意外に面白い。

短編という限られた時間の中に凝縮される冤罪事件をはじめとする様々な事件の弁護が描かれ、展開が早く面白い。しかし、こんなに簡単には冤罪や無実が証明されないというのが今の日本の司法の現実である。

名門・師団坂法律事務所の刑事事件専門部門であるルーム1に持ち込まれる数々の弁護依頼。様々な経歴を持つルーム1の弁護士たちの活躍が描かれる。

そんな中でハイライトはやはり最終話だろう。ルーム1の筆頭・鷹野和也が長年抱えていた過去の事件の完結編である。正直に言って、余りにも綺麗にまとめられた無難な結末には少しがっかりした。

まだシリーズとして続く可能性を残しているものの、これで完結だろうか。

本体価格760円
★★★★

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本
感想投稿日 : 2020年9月2日
読了日 : 2020年9月2日
本棚登録日 : 2020年9月1日

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