人間狩り (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2020年11月21日発売)
3.46
  • (5)
  • (9)
  • (18)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 156
感想 : 12
5

犬塚理人『人間狩り』角川文庫。

初読み作家。第38回横溝正史ミステリ大賞優秀賞受賞作。

少年法の壁、正義とは何か考えさせられるなかなか面白いミステリーだった。酒鬼薔薇事件や宮崎勤事件を連想させる事件の20年後に起きた奇怪な事件に端を発し、20年前の事件に翻弄される人びとと間違った正義……次々と連鎖していく加害者と被害者双方の不幸と過去への後悔……

当時14歳だった少年Aによる20年前の女児殺害事件の残虐な犯行の一部始終を収録した映像が闇サイトで売買される。映像の流出は警察関係者からとの見方があり、監察官の白石は捜査を始める。やがて、明らかになる少年Aの今の姿と様々な悪事を暴き、制裁を加えるネット自警団の存在……

本体価格720円
★★★★★

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本
感想投稿日 : 2020年11月29日
読了日 : 2020年11月29日
本棚登録日 : 2020年11月28日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする