高校事変 (VII) (角川文庫)

  • KADOKAWA (2020年5月22日発売)
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感想 : 57
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松岡圭祐『高校事変 VII』角川文庫。

ダークヒロイン優莉結衣の孤独な闘いを描くシリーズ第7弾。

シリーズを重ねるごとにその思考が凶暴化していく優莉結衣。

今回はいつもと毛色が変わっている。1年前の事件と現在とが交互に描かれ、いつものようなスピーディーな展開の面白さが感じられない。作者が変わってのではないかという位の変貌に愕然。一応、ストーリー全体の一貫性は保ってはいるが。

シリーズのこれまでは手放しに面白いと思える出来栄えだったのだが、ついに力尽きたか。いや、シリーズはまだまだ続く。多少の中弛みは仕方がない。

京都の緊急事案児童保護センターに身柄を移された優莉結衣。新型コロナウイルス感染禍により春の選抜高校野球大会の中止が決まる。そんな中、昨年の夏の甲子園大会の最中に起きた事件に結衣が関わっていたことを疑っている公安刑事が結衣を訪ねて来た。

本体価格800円(古本519円)
★★★

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本
感想投稿日 : 2022年11月4日
読了日 : 2022年11月4日
本棚登録日 : 2022年11月3日

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