白昼の絞殺魔 刑事課・桔梗里見の猟奇ファイル (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2021年8月24日発売)
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感想 : 2
5

前川裕『白昼の絞殺魔 刑事課・桔梗里見の猟奇ファイル』角川文庫。

新人刑事・桔梗里見を主人公にした警察小説。『コウサツ 刑事課・桔梗里見の囮捜査』を改題、文庫化。

次々と怪しい人物が犯人と目されては消えていく。そんな二転三転の捜査過程が非常に面白い。誰もが怪しく、誰もが異常な闇を抱える中で桔梗里見は真犯人に辿り着けるのか……

一種のイヤミスと捉えても良いかも知れない。登場人物の全ての男性が心の中に異常性を秘めながら桔梗里見に接し、たまたまその中の一人が異常犯罪者だったに過ぎないというようにも感じた。

今の時代はすぐ隣に異常犯罪者が居てもおかしくない。突然、電車内でナイフで切り付けられたり、駅で硫酸を浴びせられたり、現代人が心に秘めた異常性の箍が簡単に外れる時代になったのかも知れない。

吉祥寺のマンションの一室で21歳の女子大生が絞殺され、臍をえぐり取られるという猟奇的事件が発生し、武蔵野署の新人刑事・桔梗里見は初めて殺人現場に臨場する。

捜査本部が設置されると、福生市でも38歳のソープランド従業員の絞殺死体が発見され、町屋でも63歳の女性が扼殺される。3人の女性は左利きの同一犯に絞殺されたものと思われ、桔梗は「歩く殺人百科」の異名をとる本庁の変人刑事・平瀬健とコンビを組み、事件の捜査にあたる。

やがて、恐れていた第4の事件が発生するとマスコミは連続殺人犯を『東京絞殺魔』と名付けて、一斉に報道する。

本体価格680円
★★★★★

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本
感想投稿日 : 2021年8月26日
読了日 : 2021年8月26日
本棚登録日 : 2021年8月25日

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