沢野ひとし『山のごはん』角川文庫。
久し振りに読む沢野ひとしのイラスト・エッセイ集。
山で過ごす静かな時間。山の綺麗な空気の中で食べるごはんは美味い。そんな忘れかけていた平穏な日常を思い出させてくれるエッセイだった。
が、しかし、どこかで読んだことのあるようなエッセイが矢鱈と続くなと思って確認したら、過去の刊行作品からの再収録作が大半を占めていた。旧作をタイトルを変えて、新刊のようにしれっと刊行する手口はよく目にするが、この手があったか。見事にやられた。恐るべし角川文庫。
新型コロナウイルス感染禍に見舞われて早3年。旅行や温泉を諦め、真夏でもマスクで引きこもり生活という拷問を受けながら、何とか感染から逃れている。100年前のスペイン風邪は2年で自然に収束したというのに、この新型コロナウイルスという奴は何ともしぶとい。この状況が落ち着いたら、また見知らぬ土地を旅行し、ゆっくり温泉に浸かりたいものだ。
本体価格700円
★★★
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
日本
- 感想投稿日 : 2022年7月29日
- 読了日 : 2022年7月29日
- 本棚登録日 : 2022年7月28日
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