罪の声

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本棚登録 : 3974
レビュー : 551
著者 :
ことぶきジローさん 日本   読み終わった 

塩田武士『罪の声』講談社。

第7回山田風太郎賞受賞、週間文春ミステリーベスト10 第1位、本屋大賞ノミネート作。あのグリコ森永事件を下地にしたミステリー。評判に違わぬ傑作。

実際の重大事件をモデルにした小説はその真相まではハッキリと描かずにお茶を濁す場合が多いのだが、本作はこれが真相なのかも知れないというリアリティを感じるレベルまで描かれており、非常に読み応えがあった。

物語は曽根俊也と阿久津英士の二人の主人公が未解決の『ギン萬事件』の真相に別角度からアプローチしていく展開であり、後半に2つのアプローチが交わることになる。曽根俊也は父親の遺品のカセットテープに幼い頃の自分の声で犯人が警察に送った指示が録音されているのを知り、父親の友人である堀田と共に事件を調べる。一方、大日新聞文化部の記者である阿久津はテレビ特番のために『ギン萬事件』の取材を命ぜられる。

また、事件の真相だけでなく、登場人物の背景や人生までが綿密に描かれ、それが物語に深みと奥行きを与えている。

ハイブリッド型総合書店hontoの『塩田武士サイン本&セレクト本プレゼントキャンペーン』に当選し、送付して頂いた作品。

レビュー投稿日
2017年5月14日
読了日
2017年5月14日
本棚登録日
2017年5月13日
26
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