ポケットの中の赤ちゃん (児童文学創作シリーズ)

著者 :
  • 講談社 (1998年8月11日発売)
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本棚登録 : 73
感想 : 14
4

タイトルだけずっとずっと覚えていて、最初と最後だけ覚えていて、復刻版が出たと言うので取り寄せてようやっと読んだ本。


なんか、絵本だったって気がしていたので、え、こんなに内容あったんだ、って、驚いた。しかもこんなに、挿絵も豊富だったとは。

そうなんだよね、この本読んで、あたし昔、泣いたんだった。で、思いっきり今回も泣くはめに。わかってんだけど覚えていたんだけどエンディング。でもたまらずやっぱり、泣いちゃった。

なんなんだろうこの本。ネットで調べたらあたしみたいに、がっしり気持ちをつかまれてた人、多かったみたいで復刻版のネタにはケッコウ熱いコメント、並んでました。親近感。



物語は割に単純。赤ちゃんが欲しいと思っていた女の子、なつ子がおかあさんの、パンパンに膨らんだエプロンのポッケを探ると赤ちゃんが出てきて、カステラをあげるとなんと手のひらサイズの女の子になって。ムーとなのった女の子は、自分を信じない大人に見られると消えてしまうというので、なつ子はムーをかくまいながら夜、二人で冒険に出かける。こうだ、と信じれば実現する夢の世界に。

夢の世界は割にシュールで、単にお菓子の国があって〜ではなく、死んでしまった物語があったり、部屋からだいじなものをこっそりもっていってしまうためこみ屋がいたりとややダークだったりもする。うーんこのへん、まるで記憶になかったなぁ。

最後の最後は、少しオトナになって弟(本当の元・あかちゃん)がいて、おねえさんになったなつ子がムーを思い出すシーンで終わる。


あたしの琴線に響いたの、どのへんだったんだっけ?なんか肝心なことは覚えていないんだけど、確かに昔のあたしがここにいて、今のあたしと同じように最後のエンディングに泣いたよね、と、そこだけ昔のあたしに手が届いた気分になる。

今はあたしも大人で、ムーちゃんに逃げられる立場になっちゃったんだけど、でもそれでもそう、昔、おかあさんのエプロンに手を突っ込んだ時のことはたまに、思い出してみようと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 胸にじわっとしみるのもありよね、ちょっとしんみりしたい、本。
感想投稿日 : 2012年10月1日
読了日 : 2012年10月1日
本棚登録日 : 2012年10月1日

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