構造主義の知識を少しずつではあるが理解してきたので、今度はポスト構造主義といわれる著作を読んでみようと思い、本書を読み始めた。本書は個人的にはかなり衝撃的な著作である。構造主義(西欧科学)の基本概念である差異における二項対立を解体するサイボーグは現代の複雑な情報化社会、多文化社会での主体のありようを説明するための隠喩として用いられる。本書は認識に必要とされるべき境界を解体し、複合的なものの存在を提起する。本書で取り上げられたSF小説もぜひ読みたいと思った。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
社会学
- 感想投稿日 : 2021年1月21日
- 読了日 : 2018年8月23日
- 本棚登録日 : 2021年1月21日
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