石川啄木と金田一は当然のように乗っているが(そして下宿を移る際の「置いていかないでくれ」と追いすがるエピソードを初めて生で読んだが)、草野心平が宮沢賢治に借金を申し込んでいたのは初めて知った。
(断られなかったけれど代わりに造園学の本が来て、これを米に替えてくれと来たそうな)
漫画家のエピソードもいくつか載っていてこれも面白い。
(割と狂気の沙汰のトキワ荘)
最後のページ、草野心平作詞の「火の車」を持ってきたのにはもう笑うしかない。
借金苦を語った人に、後のページで借金を申し込む人の話が出てくるとか、これは本当に編集がうまい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2020年10月28日
- 読了日 : 2020年10月28日
- 本棚登録日 : 2020年10月28日
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