五時間目の戦争 (4) (角川Cエース)

  • KADOKAWA (2017年3月4日発売)
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感想 : 7

戦争の目的は「新地球が旧地球を古き良き地球としてコピーするため(新人類が旧人類を削除することが新地球では義務化)」だった。

戦争の発端は、旧地球の人類たち(※生殖活動をできない欠陥あり。新人類が旧地球をコピーした際に、その設定を組み込む。)の中に、バグ(※生殖活動ができる)が生まれたから。新地球らの人類が旧地球の神社に“みのかみ様”と称した安全装置を設置し、進化や人口増加を防ぐ仕組みも設けていたがバグが生まれたことで崩壊した。

主人公とメインヒロインが出征できないのは彼らが生殖活動ができるバグ(※旧人類にとってセックスが唯一無二の武器)であり、唯一、新地球の人類に対抗しえるものだからだった。新地球の人類らは、そのバグ持った旧人類の自分を削除しようとしていた。その様は、まさに戦争(知恵の輪を模した怪物が印象的。)だった。

結局、主人公はサブヒロインを追うために新地球に出征。ヒロインは主人公との生殖活動の上に子が生まれたが、旧地球にはヒロインとその双子しか残っていなかった。メインヒロインらは旧地球で生活することを決意した。

主人公の選択「サブヒロインを追って新地球に向かうこと」に父親としての無責任さを感じ、胸糞悪さを抱えてしまった。主人公が旧地球に残って、メインヒロインらと終末的に生活していく展開であれば、胸糞悪さは拭えたはずだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: マンガ
感想投稿日 : 2023年1月17日
読了日 : 2023年1月17日
本棚登録日 : 2023年1月17日

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