セクシャル・ハンター・ライオット (5) (講談社ラノベ文庫)

  • 講談社 (2013年5月31日発売)
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本棚登録 : 25
感想 : 1

性欲が高まることで強くなる設定が好きだ。特に性欲に“ちから”とルビを振ったことは天才的だった。

序盤ではエロ全般に反応していた主人公が終盤には特にヒロインのパンツに傾倒したことが笑えた。パンツの扱い方が、着る、嗅ぐ、被るの他に「食べる」と「燃やして煙を吸う」があって驚いた。

下ネタに特化した比喩が良かった。例えば2巻の“小さな体が、水を入れたコンドームのように跳ねて俺の元へと飛び込んできた”や4巻の“こんなにびっくりしたのは、小学生のときにこんにゃくを食べる以外の利用方法を聞いたとき以来だった。”だ。それらは男性の読者が想像しやすいので共感性が高まっていた。

セリフで印象的なのは、2巻の「デートとエロには共通点がある。どっちもカタカナだ。」と5巻の主人公からヒロインへの「人間の三大欲求を知ってるか?性欲、強い性欲、もっと強い性欲だ」だ。

小ネタでは、3巻の未使用パンツと使用済みパンツの違いを“中古には過去があるが、新品には未来があるのさ”とし、どんな人がパンツを履くのかまたは履いていたのかを妄想して性欲を高めると発言したサブキャラクターの変態性が強烈だった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2022年4月30日
読了日 : 2022年4月29日
本棚登録日 : 2022年4月29日

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