藤田嗣治の三冊の随筆集からの抜粋と未発表・未完成の文章二本を収録してあります。藤田嗣治の人となりを感じ取るには好適の一冊だと思います。有名画家となった人間の魅力と強さ弱さ、そしていやらしさのようなものも含めて、人間的魅力を持った人だと思いました。それは、反面では近代日本の社会を写す鏡としても機能しています。
なお、この本の編集で不満なのは、各文章の初発表年月が明記されていないということです。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
アート
- 感想投稿日 : 2015年9月6日
- 読了日 : 2015年9月6日
- 本棚登録日 : 2015年8月14日
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