哲学、音楽、芸術、人生観…そして階級社会。読みながらフランスらしい小説だなと感じました。主人公2人の独白又は文章を通してさまざまな人の生き様が時に辛辣に時に暖かく社会を映し出します。読み進むにつれて主人公たちの階級意識や感覚にヨーロッパの伝統や社会問題を想念したり、フランス人の日本贔屓って…と少し擽ったい思いをしたり。静かにゆっくり進む物語は後半一気に動き始め、予想もしない悲しい結末を迎えます。でも、それは幸せな終わりの始まりとなります。人を人として生きるために必要な事って…
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2025年4月20日
- 読了日 : 2025年4月20日
- 本棚登録日 : 2025年4月20日
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