まさに盲目的な恋と盲目的な友情。
恋愛への執着は経験があるが、友情への執着は経験がなかったので、友情パートはいろいろと衝撃かつ考えさせられた。
友達の友達にマウントとるなんて学生までで終わってほしい(^_^;)と、完全に美波タイプの自分なんかは思ってしまうが、蘭花パートも留利絵パートも共感とは違う新鮮な気持ちで読めた。
茂美、完全アウトな最低男だが、「誰にもきちんと執着されたことがないから、友達のことをまるで自分のことみたいに躍起になるんだよ。」は真理だと思った。でも留利絵の言った、「好きって気持ちは何もかもより一番偉いの?それは蘭花ちゃん自身の快楽と欲だよ。それが周りを苦しめてるんだよ。わかるよね?」って台詞は頭に残る。
経験することが違いすぎると価値観が似ることは難しい。価値観が違う友情も楽しいがここまでくると痛々しかった。
辻村深月さん、外さないな〜。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年8月6日
- 読了日 : 2022年8月6日
- 本棚登録日 : 2022年7月31日
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