盲目的な恋と友情 (新潮文庫)

  • 新潮社 (2017年1月28日発売)
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まさに盲目的な恋と盲目的な友情。
恋愛への執着は経験があるが、友情への執着は経験がなかったので、友情パートはいろいろと衝撃かつ考えさせられた。
友達の友達にマウントとるなんて学生までで終わってほしい(^_^;)と、完全に美波タイプの自分なんかは思ってしまうが、蘭花パートも留利絵パートも共感とは違う新鮮な気持ちで読めた。

茂美、完全アウトな最低男だが、「誰にもきちんと執着されたことがないから、友達のことをまるで自分のことみたいに躍起になるんだよ。」は真理だと思った。でも留利絵の言った、「好きって気持ちは何もかもより一番偉いの?それは蘭花ちゃん自身の快楽と欲だよ。それが周りを苦しめてるんだよ。わかるよね?」って台詞は頭に残る。
経験することが違いすぎると価値観が似ることは難しい。価値観が違う友情も楽しいがここまでくると痛々しかった。

辻村深月さん、外さないな〜。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年8月6日
読了日 : 2022年8月6日
本棚登録日 : 2022年7月31日

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