Harvard Business Review (2024年8月号) (月刊誌)

  • ダイヤモンド社 (2024年7月10日発売)
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5

とても面白かった。
・ビッグデータvs行動観察データ
ビッグデータは顧客ごとへのマーケティングやニーズ発声場面での打ち手、近未来の定量予測については優れるが、市場構造やニーズの見極め、提供価値やサービス属性設計では行動観察が大きく寄与できる。でも、データドリブンなこれらアプローチは突発的な変化、不連続な変化には対応できない。飲料やキャラクターの世界。つまりアナ雪、妖怪ウォッチ、ふなっしーなどってことかしら。一次データの質も大事
「エスノグラフィーが顧客の真の姿を描き出す」
・人文科学者は問題を現象としてとらえ、フィールドワークを行う。例えば、中国の玩具市場に新規参入する会社が取るべき戦力を考えたとき、中国で遊びの果たす役割を探っている。それにより問題をリフレーミングし、インサイトを導き出す。この話は続く「行動観察をイノベーションへつなげる5つのステップ」とも共通していた。楽しい。リフレームすることで盲点の窓、未知の窓に領域を広げることは大事だが、そのリフレームが妥当性を有していないと意味なし、ただの変なアイディアである。
「マーケターはオンラインレビューを武器にせよ」他人の意見はそれほど熱心ではない習慣的な買い物、高級品へはあまりに訴求力を持たない。高級品は意外。実用性よりも書いての感性によるため。独立系レストランを検討するときは食べログ等の評価を気にして、エレクトロニクスのカテゴリーではレビューをみな熱心にチェックしている、もよう
「新規事業がとん挫する理由」「ベテランの経験値を短期間で移行する方法」

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2014年11月24日
読了日 : 2014年11月24日
本棚登録日 : 2014年11月16日

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