魔導書学園の禁書少女 少年、共に禁忌を紡ごうか (角川スニーカー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2022年4月1日発売)
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本棚登録 : 50
感想 : 5
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自身の中に本棚を持ち、本の中の物語を魔術に変える世界。その中の魔術師を育む学園「無限学園」にいるユグロ・レンはある秘密を隠しながら平穏な日々を過ごしていた。それが崩れるとは知らずに。
ずっと続いている作者の苦悩が如実に出た作品。これでは最近の作品同様に続きが出る可能性は低いだろうと思ってしまう。何せ言ってることとやっていることがチグハグだ。楽しい印象の作品を作りたいと言う割に主人公が暗い。二言目には自分は空っぽだと言う。その割には友だちもいるし、人間関係は良好そう。平穏を脅かす物事に対して警戒してる割にはアンネをあっさり信じるのもいただけない。空っぽ故にわざと明るさに全振りして実は何も感じていない、それか人間関係遮断型にした方が空っぽ感が出ただろう。そもそも自分の意思でバンバン行動してるし、いろいろ考えている。矛盾しかない。それはヒロインのアンネも同じで正義の味方だが人でなしと言うが、人でなし要素が皆無だ。残酷な描写が書けるのに書かない。簡単に言えば綾里けいしの割に温いのだ。そして、戦闘シーンの呆気なさ、ほとんどが1ページ前後で終了していて攻防の少なさに戦闘シーンの物語という設定が台無しだと感じた。
最近、次々に作品を出していて本人は「運」が良ければ「運」に恵まれば次巻でなど「運」だと言っているが、こんな数撃ちゃ当たる精神で書いて欲しくはない。これまでを振り返って自身の強味と弱味を把握して作品を生み出して欲しい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 角川文庫
感想投稿日 : 2022年4月17日
読了日 : 2022年4月17日
本棚登録日 : 2022年3月6日

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