この本を盗む者は

著者 :
  • KADOKAWA (2020年10月8日発売)
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本棚登録 : 4479
感想 : 411
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なかなか素敵な装丁だと思う。
タイトルも良い。

巨大な書庫「御倉館」から盗まれた稀覯本と泥棒を追って、本の世界を旅する本嫌いの高校生、深冬の物語。

ファンタジーなので、好き嫌いがあるかと思う。
「極上の現実逃避」ができるか否かは人によると思う。展開が目まぐるし過ぎて僕にはちょっと難しかった。

御倉館は僕の頭の中ではところざわサクラタウンの角川武蔵野ミュージアムのイメージだった。描写は全然違うけど。

ー 無性にすかすかする胸を埋められるのは、本しかなかった。

冒険から戻ったあと、読書に耽る様になった深冬の心情を描いた記述。響いた。これって本好きな人なら皆共感できるんじゃないかな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2021年4月8日
読了日 : 2021年4月8日
本棚登録日 : 2021年4月8日

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コメント 9件

naonaonao16gさんのコメント
2021/04/10

たけさん、こんばんは!

無性にすかすかする胸を埋められるのは、本しかなかった。

この部分、全然違うかもしれないんですが、先日村上春樹さんが早稲田大学でされた祝辞を彷彿とさせます。
小説の存在意義について語られていました。
うまく記事を引っ張ってこれずにリンク貼れなかったのですが…
よかったら見てみてください。

naonaonao16gさんのコメント
2021/04/10

よかった、リンクありました

https://search.yahoo.co.jp/amp/s/www.sankei.com/life/amp/210401/lif2104010045-a.html%3Fusqp%3Dmq331AQPmAH_i8SQhrTU4oUBsAEg

たけさんのコメント
2021/04/10

naonaonao16gさん、ありがとうございます!

村上春樹さんの祝辞読みました。
小説、物語の力、についてですね。僕はそれをものすごく信じているから、感想に挙げた言葉が響いたんだな、と認識しました。

この祝辞は永久保存します。

たけさんのコメント
2021/04/10

あと、村上さんも好きなジョン・アーヴィング氏の小説が連想されました。
氏の作品には圧倒的な威力があり、人生には物語が不可欠だと思い知らされます。

naonaonao16gさんのコメント
2021/04/10

たけさん

この祝辞、凄くいいですよね。
この祝辞は小説とはまた少し違った語り口で、でも、彼らしさが現れていてよかったです。
動画もあったので見てみようかなと思いました!

アーヴィング氏まで読まれているんですね!
さてはかなりのハルキストですね…?

たけさんのコメント
2021/04/10

naonaonao16gさん

春樹さんは好きですよ。
「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」と「ノルウェイの森」は僕にとって特別な書です。
アーヴィング氏はもっと好きですけどね。

naonaonao16gさんのコメント
2021/04/10

たけさん

なるほど~
そうでしたか!

わたしは「1979年のピンボール」(79年で合ってます?)が好きでした。
今はもう春樹さん離れちゃったんですけどね…

だいぶ作品とずれたコメントを失礼致しましたm(_ _)m

たけさんのコメント
2021/04/10

naonaonao16gさん

どうも、1973年っぽいです(笑)

僕も最近の春樹さんの長編はついていけないファンタジーだと感じてしまいます。
少し苦手です(笑)

ファンタジーの話なので、ずれてないです。ご心配なく!

naonaonao16gさんのコメント
2021/04/10

たけさん

なんと(笑)お恥ずかしい(笑)
79年はBUMPのメンバーの生まれ年、KinKiのお二人の生まれ年でした(笑)

ありがとうございます!

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