沈める鐘の殺人 (角川文庫)

  • KADOKAWA (2015年12月25日発売)
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感想 : 10
3

この人のミステリってテンポも良くて面白い。……結末を除いては。
途中までは夢中になって読むのに、最後の最後で何か足りないというか、違和感とかモヤモヤが残っていまいちスッキリしない。

・同僚の先生がしていることって殺人未遂なのに、ごめん一言であっさり解決するのが謎。というか甘くない?
・元婚約者が結局いい人なのか微妙。恋愛に関しては余韻もなく、その後どうなったのかも分からずじまい。
・証言や罪の告白などを打ち明けられるのがことごとく主人公だけ、という違和感。主人公が聞いたこと→刑事に話すっていう流ればっかりで、普通だったらうまく行き過ぎというか、逆に疑われないのかこの主人公?
・女子生徒の父のこともこじつけ感が強いような?
・そもそも池の中に沈んでいたはずの鐘の音が鳴り響いたのはなぜなのか、謎のまま。

途中までが面白いだけに、最後の終わり方だけがただただ残念というか、もどかしい感じがする。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 推理/探偵/SF
感想投稿日 : 2017年8月20日
読了日 : 2017年8月18日
本棚登録日 : 2017年8月18日

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